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賢人の雑学:中国茶の秘密

[賢人の雑学]

程 一彦の一日薬膳

中国茶の秘密
程 一彦の一日薬膳
 

中国茶の秘密台湾や香港、中国の南地方を旅すると中国茶の美味に驚きます。良質な茶葉で、正しく点てた中国茶を飲むと、馥郁とした香りと上品な味が数時間も口に残ります。中国の格言で、「茶に凝ると身代を潰す」とあるほど茶葉の品質はピンキリです。台湾では大規模な権威ある茶の品評会があり、入賞した烏龍茶、鉄観音茶は超高値が付き、希少価値で入手困難が現状です。

母の実家は台湾の有名な茶どころ、台北から南西に1時間ほどの龍潭に在り、百数十年も続く茶葉の生産農家です。龍潭には国立茶研究所があるほど茶の生育に適した自然環境だと思います。実家に帰り、早朝の茶畑に霧が漂い、陽の光と共に薄れゆく様を眺めていると、日本の宇治や静岡を連想します。

世界の茶のルーツは中国。中国から各地に伝わり、緑茶と紅茶として愛飲されています。各国で茶の発音はツァー(北京語)か、テェー(台湾語)の系統に属するのは、伝来経路が中国の北か南かによるからとされています。中国の茶の歴史は5000年といわれ、1200年前の唐の時代、中国茶に関する最古の書”茶経“三巻に陸羽が760年頃に「茶は薬」と記しています。現存する野生の茶の古い樹は、海南島の高さ18メートル、樹齢3700年をはじめ、雲南省の西双版納や巴 山、南糯山など中国南部に数ヵ所あります。

日本に茶が伝わったのは、最澄が805年帰国の折、中国の国清寺から、空海は807年、長安の青龍寺から宇治に、栄西は700年前、中国の緑茶(龍井茶)を龍井・経山から京都・高山寺へ抹茶法と共に伝えた、と龍井の国立茶研究所のパネルに展示してあります。

健康ブームの昨今、茶は長い歴史の中で実証されている唯一の健康食品です。茶を飲みすぎて病気になった例はありません。

筆者プロフィール

程 一彦さん

[料理研究家] 程 一彦さん

1937年大阪生まれ。灘高校・関西学院大学卒。
新台湾料理龍譚(リュータン)2代目オーナーシェフ、マスコミや講演などで幅広く活躍。和・洋・中にわたって食と健康の関わりを追究し、“料理のことならテイさん”といわれるくらい定評がある。

 

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