賢人の雑学:新旧料理番組
[賢人の雑学]
程 一彦の一日薬膳 (2007.10.05)


この夏、ジャンルの違う2つの料理番組、NHK「きょうの料理」とQVC「テレビショッピング」に出演しました。テレビ業界の新旧を代表する2つの放送局は全てが両極端で、時代の流れを知りました。
「きょうの料理」はテレビ料理番組の草分け、今年で放送50周年。全国のお台所に、和洋中の料理を分かり易く映像で届けた業績は偉大です。番組で使った食材はその日の市場で圧倒的に売れたというエピソードは有名です。30数年前、「焼きビーフン」をNHKで作ったのが私のテレビ初登場です。当時、スタッフの方が「白色のコック服はハレーションになる」の助言で、薄いブルーの中華服を新調したのは懐かしい想い出です。
50周年記念特別番組「きょうの料理プラス」は総合TVで朝9時半、東京のNHKで生出演。同じ日の夜9時と翌日の昼2時の2回、教育テレビ「きょうの料理」で放映。教育テレビの分は既に1ヶ月前、大阪のNHKで収録済みです。NHKで同じ日に1人の料理人が、2つの番組に出演するのは異例です。50年の節目に私が居合わせたからの幸運です。
「きょうの料理」は通常、東京と大阪の局が交替で約8ヶ月かけて制作します。メニューの相談に始まり、材料と作り方のチェック、調理のコツとポイントなど複数の人々で別々に内容を検討します。今回は、「マーボなす」「棒々鶏」パンパンチー」の2品。決定すると月刊誌「きょうの料理」の料理撮影、原稿、校正…。
25分間の料理番組ですが、準備する食材と調味料はテキストの8倍、4人分表示なら実に32人分の量です。50年の歳月の中、時代の流れに対応して番組内容が変化しています。レシピの材料表で、4人分が最近は時々2人分表示になるのは核家族化影響でしょう。また、健康と自然志向の時流で、古くは化学調味料の表示だったのが、旨味調味料に改名し、近頃は旨味調味料の文字を記載しなくなりました。
程さんの料理とひめひこワイン&エビスビールの食事会…8000円
お問い合わせ/06・6375・0010(程さんの店 リュータン)
筆者プロフィール

[料理研究家] 程 一彦さん
新台湾料理龍譚(リュータン)2代目オーナーシェフ、マスコミや講演などで幅広く活躍。和・洋・中にわたって食と健康の関わりを追究し、“料理のことならテイさん”といわれるくらい定評がある。
バックナンバー
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