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賢人の雑学:震災ボランティアと炊き出しレシピ(2)

[賢人の雑学]

程 一彦の一日薬膳

震災ボランティアと炊き出しレシピ(2)
程 一彦の一日薬膳
 

震災ボランティアと炊き出しレシピ(2)阪神淡路大震災がきっかけで始まった私たちのボランティア大鍋は、大量に作るノウハウを学び、現在もボランティア仲間たちと定期的に炊き出しを続けています。

京都の加茂町たかさり工房での「森の会」と、かやぶきの里で有名な南丹市美山町「かやぶき基金美山ふるさと祭」は、毎年秋に催す二大イベントです。

難波利三先生が提唱する「森の会」は、日本を緑ゆたかな国にしようと植樹運動を行っています。100人ほどの会員と、工房の野外でチャーハンや焼きソバ、芋汁を作ります。

美山町では、五目あんかけフライ麺、揚げゴマ団子やチャーハンを作り、収益金はすべて会や町に寄付します。

ちなみに昨年の美山町のレシピは、フライ麺200人分、豚バラ肉、豚ひき肉各3キロ、筍、キクラゲ、ニンジン、青ネギ、もやし、キャベツ、小松菜、土生姜、かまぼこ、イカのゲソ。調味料は中華だしの素、天然塩、醤油、日本酒、白胡椒、サラダ油、ゴマ油、水溶き片栗粉。食器と割り箸・大鍋と熱源のプロパンガスとコンロ・包丁とマナ板はボランティアが各自持参します。

作り方は、(1)肉と野菜は皮付きをせん切りに——野菜は皮のまま切ると味がよく、栄養価が高くなります。また、生ゴミの少ないエコクッキングです。(2)水3リットルとひき肉、皮付きのおろし生姜たっぷりを火にかけ、沸騰したら中華スープになります。これに味をつけて水を加え、合わせ調味液を40リットル(200cc×200人分)作ります。(3)(2)のスープに肉と野菜は火の通りを考えて順に加え、(4)最後にとろみをつけると五目あんです。(5)器にフライ麺を置き、(4)の五目あんをたっぷりかけて完成! 1食400円の売値、完売して8万円、材料費を引くとわずかな収益ですが、かやぶきの里の保存に役立てばボランティア活動は成功です。

多くの人々の善意と努力で少しでも日本がよくなれば…、これが会員の願いです。震災に端を発した大鍋ですが、根気よく続けたいものです。

震災ボランティアと炊き出しレシピ(2)▽お知らせ
〈程一彦の実演とトーク〉
2/10(日)午前・午後の2回、堺刃物まつり
中百舌鳥・じばしん南大阪
お問合せはTEL072・227・1001

筆者プロフィール

程 一彦さん

[料理研究家] 程 一彦さん

1937年大阪生まれ。灘高校・関西学院大学卒。
新台湾料理龍譚(リュータン)2代目オーナーシェフ、マスコミや講演などで幅広く活躍。和・洋・中にわたって食と健康の関わりを追究し、“料理のことならテイさん”といわれるくらい定評がある。

 

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