賢人の雑学:JCCA-AMERICA 日本食が世界を変える! From N.Y.
[賢人の雑学]
田中愛子の生活無比 (2007.08.31)


娘のゆきが、料理の世界に憧れてニューヨークに留学したのは今から13年前。2、3年もすれば帰ってくるとタカをくくっていたのですが、Morsville Collegeのレストランマネージメント科を皮切りに、C.I.A(Culi-nary Institute of America)、N.C.U(New York University)と料理の裏方からビジネスまで何かに憑かれるように「食の何か」を求めて歩いていました。最後には四ツ星レストラン「Le Bernardine」のコンサルティングシェフ、エリックさんとゴールイン。今ではすっかりN.Y.に腰を落ち着けてしまいました。
「食の何か」に夢をつないでいましたが、2001年のあの事件ですっかり世の中が変わり、失意の底で現実のN.Y.の厳しさに戸惑い、一体自分に何ができるのか、日本からN.Y.に住む孤独と自信喪失に悩む日々がありました。そんな折、N.Y.のトップフードコーディネーター、福家成子さんからのお誘いで、非営利法人ジャパニーズ・カリナリー&カルチュラル・アソシエーション・オブ・アメリカ(JCCA-AMERICA)を設立。日本食を紹介し、米国に在住する人々の健康増進に貢献し、また日本食を突破口にして米国の人々に日本への「扉」を開く。もっとヒューマンな日本人像を知ってもらいたいという願いからです。
東京・八芳園で6月26・27日の両日、ファンド・レイジング・イベントがANA、INAX、スペース・ラボなど多くの会社の協力を得て開催。シェフはN.Y.で最も注目されている新進気鋭のシェフ、クレイグ・コケツ氏。「飛魚とらっきょうのマリアージュ」から始まり、日本の質の高い食材で唸らせました。9月からは米国の公立中学校で日本料理クラスがスタートし、料理学校での講演なども予定しています。「食」を通じて、二人の日本人女性の小さな願いから大きな輪に広がり始めました。
いつも「何かを求めて孤独な瞳」をしていた娘に、ちょっぴり自信と温かな光を見て、私にとっても深く静かな満ち足りた初夏の宵となりました。
どうぞこの想いがたくさんの方々に広まりますように。
興味のある方は、http://www.jcca-america.orgへどうぞ。
筆者プロフィール

[料理研究家、エッセイスト] 田中愛子さん
バックナンバー
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