賢人の雑学:アメリカの旅行博に行ってきた
[賢人の雑学]
森本剛史の深旅遠望 (2007.07.31)

先日、1ヵ月のアメリカ取材から帰国した。今回は四つの取材テーマがあったのだが、その一つがロサンジェルス郊外のアナハイム(ディズニーランドの門前町)に行くことだった。この町で旅行関係者のビッグイベントであるパウワウ(POWWOW:旅行博)が3日間開催されたからだ。
パウワウとは、「集会」を意味するネイティブ・アメリカンの言葉を借用したもの。毎年アメリカ各都市持ち回りで催され、来年はラスベガスで開催される。
巨大なコンベンションホールに、アメリカ各州・各都市の観光局をはじめ、ホテル、航空会社、ツアー会社がそれぞれのブースを出し、セールスプロモーションをする。日本の旅行博とは違い、一般客は入場できない。今年の参加者数は4600人。そのうちジャーナリストは300人で、中南米の記者が多かった。ウエルカム・パーティはディズニーランドを借り切って盛大に行われた。
面白かったのは、パウワウ開催の初日、「マーケットプレイス」というイベントが別の部屋で行われたこと。まず午前中に、取材に来てほしい各観光局がテーブル(100以上)を用意しジャーナリストを迎える。記者は興味のある州・都市のテーブルに行き、担当者と話し情報を収集、取材のタイアップを取るわけだ。僕は、ニューヨーク、ボストン、メイン州、シカゴ、ニューオリンズ、バージン諸島の担当者と会い、色よい返事をもらった。今年の秋から取材を開始する。
午後になると、今度はプレス側がテーブルにつき、取材に来てほしい観光局の面々が売り込みにくる。今回、僕はある出版社の代表として座ったのだが、15名の「お客さん」が訪問してくれた。いやあ、英語で説明するのはしんどかったけどの。
日本でも国土交通省やJATA(日本旅行業協会)が音頭を取って、年に1回、各県・各市の観光協会と取材記者が一同に会し、「取材に行きたい者」と「取材に来てほしい町」とが情報交換すると面白いと思うけど、如何?
筆者プロフィール

[トラベルライター] 森本剛史さん
立教大学時代(1970年)、初めての海外旅行を体験し、以来訪れた国は95カ国におよぶ。年間100日は海外。執筆した旅行ガイドブックは『エリアガイド バリ島』(昭文社)をはじめ19冊。旅行記を載せたサイト「旅好堂」が好評。
http://homepage3.nifty.com/ryokodo/
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