賢人の雑学:ニューメキシコ州のUFO博物館
[賢人の雑学]
森本剛史の深旅遠望 (2007.08.31)


ニューメキシコ州はカリフォルニア州の南西部に位置し、一部はメキシコと国境を接している。メキシコから買い取った「新しいメキシコ」の州都はサンタフェ。あの宮沢りえの写真集『サンタフェ』の舞台となったところですわ。ネイティブアメリカンの文化に、メキシコ、スペインの文化が重なり、そこにアメリカの文化が混ざり合っている。
州のニックネームが「魅惑の土地」と呼ばれるぐらい、自然、歴史、文化遺産が多いところだけれど、世界的に有名なのは、州の南部のロズウェルにある『UFO博物館』。UFOファンにとっての聖地で、世界中から見学者が集まってくる。町に入ると、道の両側には宇宙人をイメージした街路灯が迎えてくれ、店の看板にも宇宙やエイリアンをイメージしたものが多く、自然と頬がゆるむ。UFOで町おこしといった気配が濃厚だ。
話は1947年に遡る。ロズウェルの郊外にUFOが墜落し、その残骸が回収され秘匿されたという「ロズウェル事件」が起こった。そこにはエイリアンの死体もあったという。
昔、『少年画報』『ボーイズライフ』などの雑誌でこの記事を読んだ団塊世代もいるだろう。この事件は「ロズウェル・星の恋人たち」という映画にもなり、NHKでも放映されたから観た人も多いに違いない。
ほいで、UFO博物館だが、これは結構ちゃちなもの。入り口には「UFO Museum and Research Center」と大層な名前が付いているが、想像したよりずっと狭く、展示は高校生の文化祭のレベルで、温泉街にある「秘宝館」のノリ。
館内には、ロズウェル事件の発端となった新聞記事、報告書、資料、世界のUFO写真、エイリアンを手術している妙にリアリティのあるジオラマなどが並んでいた。このアバウトさがかえってええなあ。これこそUFO博物館! と僕は思った。満足、満足♪
筆者プロフィール

[トラベルライター] 森本剛史さん
立教大学時代(1970年)、初めての海外旅行を体験し、以来訪れた国は95カ国におよぶ。年間100日は海外。執筆した旅行ガイドブックは『エリアガイド バリ島』(昭文社)をはじめ19冊。旅行記を載せたサイト「旅好堂」が好評。
http://homepage3.nifty.com/ryokodo/
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