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賢人の雑学:メルボルン郊外の露天風呂

[賢人の雑学]

森本剛史の深旅遠望

メルボルン郊外の露天風呂
森本剛史の深旅遠望
 

メルボルンを歩くと、英国調のしっとりとした優雅な佇まいに感動する。ビクトリア州の州都。オーストラリアで最も文化の香りがする町で、オペラなどの音楽公演や絵画展など国際的な芸術パフォーマンスが数多く催されている。

町の面積の4分の1は公園や英国式庭園。19世紀の優美な建物が連なり、別名「ガーデンシティ」と呼ばれるのも、なるほどと頷ける。英国で権威のある『エコノミスト』誌で過去2回、「世界で最も住みよい町」に選ばれたこともあるほどだ。

郊外にも見どころが多い。おすすめはモーニントン半島だ。イルカが泳ぐ青い海と美しいブドウ畑。ブドウ畑を行く乗馬も面白い。

この地で今、人気を呼んでいるのは「ペニンシュラ・ホットスプリング」。天然の温泉を利用したスパである。ミネラルを豊富に含む摂氏47度の湯水が地下600メートルの地層から湧き出し、露天風呂、内風呂合わせて大小9つの風呂を満たしている。看板には逆さクラゲのマークが描かれていて、おもわずニヤリ。

メルボルン郊外の露天風呂オーナーのオーストラリア人(奥さんは日本人)は日本贔屓の大の温泉好き。温泉をつくるときに建築家と一緒に日本へ行き、2週間で12軒もの温泉旅館を視察し、日本の温泉のリラクゼーションを研究したという。

2004年、10ヵ月後に施設は完成。確かに個室の露天風呂は日本情緒がいっぱいで、東北のひなびた温泉に浸かっていると錯覚するほど。最初オーナーは、温泉文化のないオーストラリアで根づくか心配したらしいが、それも杞憂に終わった。

また「スパ・ドリームセンター」では、オーストラリアの先住民族アボリジニの知恵を取り入れたスパ・トリートメントも好評だ。

リゾート内には宿泊施設はないが、近隣にはホテルやB&Bもある。現在ホテル建設の計画を進めているとか。隣にはゴルフ場(経営は別)もあり、プレイの後は温泉三昧。オーストラリアで味わう「いい湯だな」。ただし水着着用のこと。

筆者プロフィール

森本剛史さん

[トラベルライター] 森本剛史さん

和歌山県新宮市出身。
立教大学時代(1970年)、初めての海外旅行を体験し、以来訪れた国は95カ国におよぶ。年間100日は海外。執筆した旅行ガイドブックは『エリアガイド バリ島』(昭文社)をはじめ19冊。旅行記を載せたサイト「旅好堂」が好評。
http://homepage3.nifty.com/ryokodo/

 

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