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賢人の雑学:小樽でカントリー音楽を堪能

[賢人の雑学]

森本剛史の深旅遠望

小樽でカントリー音楽を堪能
森本剛史の深旅遠望
 

小樽カントリー&ウエスタン・フェスティバル(以下、小樽フェス)は、今年で5年目を迎えるカントリー音楽の祭典だ。

この小樽フェスの背景には、北海道開拓の歴史がある。開拓使(北海道の行政・開拓の官庁)は、そのモデルをアメリカ西部に求めた。明治13年にアメリカ人技師クロフォードを招き、小樽〜札幌間の鉄道を敷いた。そのときアメリカから8両の蒸気機関車を輸入した。本州の鉄道はイギリス製、九州はドイツ製だったが、北海道の機関車はピッツバーグのポーター社製で、輸入1号車には「義経」(現在、大阪の交通科学博物館にて保管)、2号車は「弁慶」と和名が付けられた。つまり、アメリカの西部を走っていた蒸気機関車が、小樽でも走っていたわけだ。そこで小樽の有志が、小樽こそカントリー音楽祭典の地にふさわしいということで、祭典が始まった。

昨年、僕も小樽フェスを見に行った。マリンホールは400名を超える観客で熱気ムンムン。7つのプロ、アマバンドが腕を競った。もっとも人気を呼んだのは、神戸から参加していたブルーグラスの「シャギー・マウンテン・ボーイズ」だ。お揃いのウエスタンハットに白いジャケット。関西学院や神戸外大などのOBで構成されており、全員還暦経験者で演奏歴は43年を誇っている。日本のブルーグラスの歴史そのものと言ってもいいだろう。

リーダーの高梨のオッチャンの軽妙なおしゃべりが、会場を笑いの渦に包み込んだ。「ええ、世界には3大ワルツ曲というものがあります。ウィンナーワルツに芸者ワルツ、最後はテネシーワルツ」など吉本的饒舌沸騰観客気分、美国中西部演歌的「青草」民俗音楽、観客鳥肌総立大拍手。観客万里長城的満足。

今年は6月28日(土)にマリンホールで開催される。シャギーのおじ様たちも出演しまっせ。
詳細はhttp://roy-ocwf.cocolog-nifty.com/で。

筆者プロフィール

森本剛史さん

[トラベルライター] 森本剛史さん

和歌山県新宮市出身。
立教大学時代(1970年)、初めての海外旅行を体験し、以来訪れた国は95カ国におよぶ。年間100日は海外。執筆した旅行ガイドブックは『エリアガイド バリ島』(昭文社)をはじめ19冊。旅行記を載せたサイト「旅好堂」が好評。
http://homepage3.nifty.com/ryokodo/

 

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