賢人の雑学:24時間貸し切りウエディング
[賢人の雑学]
井村日登美の日々宿日 (2007.06.24)

少子化で人口が減少していくにもかかわらず、婚礼を宴会の主軸に置くホテルは少なくない。しかも昨今は洋館建てで1棟貸しのハウスウエディングが大人気。こういうと、「ホテルさんよ、ムダな努力をするなよ」と、言っているようだが、ホテルも強い。かの帝国ホテル大阪なんざ、1000組以上も獲得している。しかも1組あたり約340万円弱で、単純に計算すれば年間34億円弱は稼いでいる。競争は厳しいとはいえ、婚礼は都市型ホテルには外せない商品なのだ。
そのような中、ホテルとハウスウエディングの両方のニーズに対応できるホテルがある。明石海峡大橋のそばにある『リバーホテル+オーシャンセトレ』(23室)がそれ。神戸市のベンチャー企業が経営不振で閉鎖されたホテルを買い取り、再生。ファッショナブルなリゾートホテルに生まれ変わったのだ。
オープンは2004年8月。海へせり出したガラス張りのチャペルや明石海峡大橋を望むパーティールームなど、”海“を全面に打ち出し、婚礼市場に参入してきた。さらに今春、隣接地に「24時間貸し切りの『レジデンス』」をオープン。3階建てで、1階がラウンジ&テラス、2階がオープンキッチン付きのダイニングルーム、3階がレジデンシャル・スイートとなっている。つまり海辺の別荘で、24時間貸し切りで結婚宴会をしよう!ってわけ。
料理は1品出しの「炭焼き懐石イタリアン」。林千飛巳料理長は本場イタリアの有名レストランで8年間働き、腕を磨きに磨いたイタリア料理の達人である。ホテル内には同シェフがセカンドシェフとして活躍したミラノに本店を置く「アンティーコ・アルベルゴ」と提携したレストラン『ミア・アルベルゴ』がある。
本格イタリアンと1棟貸しのレジデンス。ハウスとレストラン、そしてホテルとそれぞれのウエディングの良さをミックスした優れもの。1組40名で約300万円だそうな。同ホテルは別にして一般にホテルはホテルの良さで売るしかない。でも、「帝国ホテルを1棟貸しします」と、言われても困るよなあ。
筆者プロフィール

[ホスピタリティ研究所「エイチ・ワン」代表] 井村日登美さん
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