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賢人の雑学:ミシュランガイド東京2008

[賢人の雑学]

井村日登美の日々宿日

ミシュランガイド東京2008
井村日登美の日々宿日
 

ミシュランガイド東京2008ミシュランのガイドブックの東京版が発売され、連日テレビのワイドショーで話題になっている。たかだかガイドブック1冊でこんなに大騒ぎをする国はあるのだろうか。熱しやすく冷めやすい国民性なのだろうな、きっと。自分自身を振り返って実感する今日このごろである(それにしても、世の中というものは意地悪いですなあ。ミシュランの3ツ星を獲得する日本料理店があれば、一方で偽装問題にゆれる料理店がある。しかも名前を剥奪されかねない危機に陥っている。人の人生同様、何があるかわからないですね。うまく解決すればいいけど…)。

さて、レストランガイドと合わせてホテルも発表された。東京地区に約700軒あるホテルのうち、掲載されたのは28軒。ランクは家のマークを用い、最高が「家5つ」で「豪華で最高級」。以下、「家4つ」が「最上級の快適さ」、「家3つ」が「非常に快適」という具合だ。さらに家のマークには赤と黒があり、赤の場合は「より快適」、黒は「快適」としている。家の数と色分けにより全体を6つのクラスに分類した。ホテルの快適度なんぞ、人それぞれだから”絶対“というわけではないだろうが、一応のホテルのランクが決まると、利用者にとってはわかりやすい。

ミシュランガイド東京2008で、だ。その最高ランクの赤い家5つはといえば、「ザ・リッツ・カールトン東京」「マンダリンオリエンタル東京」「フォーシーズンズホテル椿山荘東京」「コンラッド東京」「フォーシーズンズホテル丸の内」「グランドハイアット東京」「ザ・ペニンシュラ東京」の7軒。オール外資系で日本のホテルが見あたらない。もちろん28軒のなかにはいくつか入っているのだが…。

『日本を代表するホテル』と自負するホテルはショックだろうなあ。確か、覆面審査員は5人。日本人とフランス人だと聞く。最近の日本人も外国ナイズされているから、きっと外国人と同じ感性なのだ。となれば、日本のホテルは世界に通用しない? いやいや、そんなことはありません。日本人は日本のホスピタリティを愛していますよ。日頃は言いたい放題だが、今回ばかりは同情しちゃう。

筆者プロフィール

井村日登美さん

[ホスピタリティ研究所「エイチ・ワン」代表] 井村日登美さん

ホテルのサービス研究をテーマに、国内外数百軒のホテルを泊まり歩く。ホテルや旅館向けのコーディネート、講演会、専門誌への執筆活動などで活躍。

 

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