賢人の雑学:シュフシェフが調理する地域食材バイキング
[賢人の雑学]
井村日登美の日々宿日 (2010.03.10)


地産地消、食育、食の安全など、食材への関心が高まっている。ホテルや旅館も、ロビーで朝市を催し、人気を集めている。産直、直販というのは集客力となるようだ。その本家本元の直売所で大盛況なのが、滋賀県守山市の「JAおうみ冨士ファーマーズ・マーケット おうみんち」である。隣接のレストラン「地域食材バイキング おうみんち」も備え、現在年間利用客数約30万人、総売上げ約7億円を計上、近いうちに同50万人、同10億円も夢ではないという全国の直売所の中でも超優良企業なのである。
その秘密は、常時200〜300種類という商品の多さだ。野菜のほか、米や炊き込みご飯、お餅、郷土料理に漬け物用の大根もあり、見ているだけでも楽しいし、食材の勉強にもなる。野菜類は当日の朝、あるいは前日の夕方に収穫し、価格は作り手が自由に決める。売れ残ったら納入者が持ち帰るという仕組みだ。毎日約8〜9割が売れてしまうという。
そしてその新鮮な食材を用いて連日大盛況なのが「地域食材バイキング おうみんち」だ。各農家から出荷された野菜を使い、だしベースの味付けは控えめ。安全、安心、健康、美味しくをモットーにした料理は、常時40種類以上並ぶ。季節のご飯、季節の天ぷら、わらじごはんピザ、手作りドレッシングで和えた野菜サラダなど、全て地域の主婦らが調理。生産者の意見も取り入れながら作る料理は、街場のレストランのような派手さはないが、毎日食べても飽きない優れものなのだ。だから、年輩の夫婦を中心に毎日利用する人も少なくない。離乳食代わりに幼子を連れてくる若いママもいるほど、安心、安全で美味い料理なのである。料金は大人1260円。今では直売所以上に人気があり、多い時には1日150食を販売する。売上げは年間5000万〜6000万円という。
最近は利用客の幅が広がり、地域住民のみならず旅行客の利用も増えてきた。近くに雄琴温泉があり、温泉帰りにランチを食べに訪れる人もいる。京阪神からのドライブの立ち寄り先としても注目を集めている。
JAおうみ冨士
ファーマーズ・マーケット おうみんち
Tel:077‐585‐8318
住所:滋賀県守山市洲本町2785
筆者プロフィール

[ホスピタリティ研究所「エイチ・ワン」代表] 井村日登美さん
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