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賢人の雑学:蒸し暑い世界陸上

[賢人の雑学]

EMUTAIの体育三昧

蒸し暑い世界陸上
EMUTAIの体育三昧
 

第11回世界陸上大阪大会がいよいよ8月25日から幕を開ける。オリンピック、FIFAワールドカップと並ぶ世界3大スポーツイベントといわれるまでに成長したこの大会。今大会は参加する国・地域の数が212と、アテネ五輪の201を上回る世界最大の参加数を誇る大会である。1991年の第3回大会、男子100mのC.ルイスや男子走幅跳のM.パウエルらの世界新記録に湧いた東京以来の日本開催である。

今回も超一流アスリート達による世界新記録の達成を期待し、私もライブ観戦を予定しているが、あれから16年余、アスリート達には東京大会時にはなかった強敵が長居競技場に待ち構えている。新記録達成にはそれを打ち破る必要があり、今大会の最大のポイントにもなる。それは、日本で一番暑いと言われる大阪の夏だ。九州や沖縄よりも暑く、ましてや”蒸す“大阪の気候。16年前の東京大会(7月開催)の比ではない酷暑との闘いがアスリートを苦しめるだろう。

記録は二の次、勝つことだけに専念ではせっかくの世界大会の価値が下がるが、地球温暖化の日本代表の地、大阪の8月にそれを望むのは酷な注文かもしれない。とにかく暑い大阪は日中だけでなく、日が暮れても30度を下回ることが少ない。各競技スケジュールはほとんどの決勝を20〜22時台に組んでいるが、その時間とて”む〜ん“とした蒸し暑さが長居を包んでいる状態だ。そんな中で42.195キロのフルマラソンを走る選手は新記録どころか勝つことだけで精一杯、いや完走するだけでも充分といったことになりはしないか。さすがに大会関係者も、マラソンは男女とも朝7時スタートと特別な時間に設定をしている。しかし、果たして7時で大丈夫なのだろうか。2時間余り走ったゴール前のデッドヒートは9時を過ぎた炎天下の状態だ。男子マラソンが開催される8月25日・大阪の午前9時の気温は、約29度(過去5年間の平均)と真夏日の一歩手前。ましてやこの夏の長期予報は”酷暑“。ゴール前では観客の歓声より選手達の悲鳴が聞こえてきそうだ。

せっかくの大阪大会だが、世界新記録より選手達の無事を願う戦いになりそうだ。でも、その酷暑の真っ昼間、炎天下の甲子園で直向にプレーする高校球児たちを、あらためて「凄い」と思うのは私だけだろうか。

 

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