賢人の雑学:東京は誰のもの
[賢人の雑学]
中 博の複眼涼視 (2007.12.03)


連日の熱帯夜の最中8月28日、びっくりするような土地売買のニュースが入ってきた。ティファニー銀座本店ビルが約370億円で売却されたという。買ったのはこの15年間日本の土地建物、ゴルフ場、ホテルを買いまくっている米大手投資会社ゴールドマンサックスである。なんと坪単価1億8000万円。実際の路線価5460万円と比較すると、3・3倍という驚愕の坪単価で購入されたことになる。ちなみにティファニー社はこの銀座の土地を、2003年に165億円で手に入れている。たった4年で205億円の売買益を得るという大尽ぶりである。ここに登場する2社は、ニューヨークに拠点を置くバリバリの米国企業だ。銀座はバブル全盛の頃、日本資本の土地投機で坪1億円になったと大騒ぎになったことがある。あれから15年、それを2倍する価格が大騒ぎになることもなく静かに進行していることに、空恐ろしさを感じる。

そんな折も折、さる事情通から面白い話を耳にした。今の東京は過渡期とはいえ空前の不動産ブーム、特に高級高層マンションは大人気だ。日本企業も外資に負けず次々と、品川、青山、麻布、豊洲と高級物件を提供している。そして都心の物件は完売に近い成績を上げている。たいしたもんだと思っていたら、「そうではない」と事情通はささやく。これらを推進する日本資本の後ろには必ず外国資本がデーンと控えているという。表向きは日本企業が展開しているように見えるが、根っこのところは外資に握られているのだそうだ。
その証拠にこれら高級高層マンションの最上階の豪華ペントハウスの多くは、外国人に支配されているという。今や東京の美しき夜空は、江戸っ子にとって手が届かない存在になったのか。嘆息するばかりである。
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