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賢人の雑学:官僚たちの醜き宴

[賢人の雑学]

中 博の複眼涼視

官僚たちの醜き宴
中 博の複眼涼視
 

今年の秋も暑い秋であろう。なかでも政局は解散含みで揺れ動くだろう。こうした政治家の右往左往は国民にとって大迷惑なのであるが、一群の集団はほくそ笑んでいる。それが霞ヶ関の官僚だ。この夏には官僚がいかに国家を蝕んでいるかの告発書が多く出版されたが、なかでも現役の記者が書いた「官僚との死闘700日」は官僚の醜さがこれでもかと描かれており、日本がいかに官僚の手の中で溶解しつつあるのかが如実にわかる。時の総理といえども、官僚からは簡単に情報遮断される。年金番号喪失事件などは、厚生官僚によるテロ事件に等しい。政治家はその結果狼狽し、テレビでは政治家の愚弄さだけが浮かび上がる。すべてを熟知し、遅滞させ、混迷を演出し、結果として本当の権力を握っているのは高級官僚である。「居酒屋タクシー」など可愛い罪である。高級官僚は、平官僚が予算編成でうんうん唸り残業している間、新宿のノーパンしゃぶしゃぶで遊び、向島で裸踊りをしていたのだから。それもすべて国民が納めた税金で。

私は長年官僚をウォッチしてきたが、悪質度は増している。怪しげな占い師と密談し、各省庁に影響を与えてきた最高官僚。モナ・二岡の不倫も吹っ飛ぶようなW不倫を堂々と演じている最高官僚等々、霞ヶ関を覗けば汚臭紛々である。

この官僚たちが政治家をおだて上げるおかしげな風習に最近気がついた。やたら「大臣、大臣」という呼びかけだ。それが向かう先は現在の大臣ではなく、とっくに大臣を辞めた代議士に向かっての呼称である。この世界では1回でも大臣に就任すると、官僚から生涯「大臣」と呼ばれるのである。だから永田町には、現役の大臣の数十倍の呼称「大臣」が闊歩している。

大臣と呼ばれてやに下がる政治家も政治家だが、えばりたい政治家を操る官僚の宮廷術は見事なものだ。これを身内でやっているのが外務省である。いったん大使になると生涯「大使」と呼ばなければならない。日本国にはいま1000人を超える大使が居るのではないか。辞めた社長が永遠に社長と呼ばれることは、民間ではありえない。わが師匠松下幸之助さんの場合、会長退任後は「相談役さん」と親しく呼ばれていた。経営の神様への呼称にしてはなんと慎ましやかで、心地よき響きではないか。

 

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